目で覚えて90切り

オ-スチン法の基本は、ハ―フ・ショットで完成です!

 4/8ハ-フ・ショットの課題は、
  まず、①骨盤のシフトと重心移動
   次に、②重力・反力を使うスィング
    最後に③梃子、遠心力を使うスィングです !

ショットの正確性と飛距離を伸ばす、オ-スチン法の基本を、
ハーフ・ショットで紹介していきます

 

 

①最初は、骨盤のシフトと重心移動です。

アプロ-チ・ショット(1/8~3/8)では、重心はほぼ固定、骨盤のシフトもありませんでした。
重心移動を伴うハーフ・ショット(4/8)以上では、傾斜に対応して、骨盤のシフトと重心移動を行います。

スィングの開始は、両手の小さい動き(フォワ-ド・プレス)に続く、バック・スィングです。

バックスィングは、左股関節を緩め左膝を前に曲げ、左腋を縮めるように左肩(肩甲骨)を下げ、左足・母指球で骨盤を斜め右後ろへシフト(押し込む)します。

骨盤のシフトに伴い、重心が右足踵外側(アウトエッジ)へ移動していくタイミングで、右股関節も斜め右・後方へシフトします。
右脚旋回軸の完成です!

この動きは、ボーリングや水切り石投げを投げる直前の身体の使い方と同じです! ゴルフだけの、特別な動きではありません。

左脇を縮める時には、膝を曲げながら左肩甲骨を下げる(下制)んです

左肩甲骨が下がり、左腋が縮むタイミングで、右股関節を斜め後方へ押し出す!
この動きで、右・後方への骨盤シフトと、右足アウトエッジ(踵)への重心移動がスム-ズに、自然な動きになるんです。

 

②梃子を使う

中心軸の第7頸椎を不動に保つ、これが背骨を梃子に使うためのキィポイント、とても重要です。
頸椎の上にある頭も、梃子に使います。

梃子の原理を使うために、中心軸の第7頸椎(首の後ろにある尖った骨)と頭は、バック・スィング(骨盤のシフト)の開始から、右腕(肘)が伸びるインパクト後迄、不動に保ちます。

ハーフショットのトップ・ポジションは、右前腕が地面とほぼ平行になり、掌(てのひら)は、目標後方を向きます。

慣れるまでは(鏡の前で)、トップ・ポジションを確認しながらスィングすることをお勧めします。

両肩の線は、正面・前から見ると45度回転して、左肩は下がり、右肩上がりになります。

 

 

重力・反力・遠心力を使うスィング

バックスィングのトップから、ダゥンスィングへの切り返しは、左膝をアドレス時の位置に戻す(膝を左へ旋回する)動きと共に、左膝の伸展が始まります。
左脚を旋回軸にする動きの始まりです

僅かに先行するか、同時のタイミングで、骨盤の(左への)シフトが始まります。
右股関節を緩め、右膝を曲げる動きと共に、右肩甲骨を下制(下げる)して右腋を縮め、骨盤を左へシフトします。
右腋の縮めに伴う右足踵の重心は、膝抜きで重力/反力に使います。

右足踵の重心は、右足母指球を経由し、左足アウトエッジへ移動していきます。

右足からの重心は、左足アウトエッジ(外側の小指側)に留めて、左の壁を作ります。

重力・反力を利用する感覚がつかめない時には、

 スィングの開始から終わりまで踵重心に!
両足指先は、靴底から離して、指先を上げて実践(スィング)することをお勧めします。是非、試してみてください。

右足踵の重心を体感して、重力/反力を利用する、更に、インパクトに向かって遠心力を使い、スィングスピ-ドを上げるんです。

インパクトで、右手首をリリ-ス、更にスィングを加速する。
この動きを覚えていくのが上達への王道・本筋です

 なお、切り返す右上半身の動きも重要です。
動き始めは、右腕ではありません。

右肩甲骨の下制(下がる動き)で、右腋が縮み、右肘が下がるんです
右肩甲骨が下がり、右腋の縮まる動きで右肘が下がり、その動き出しから、右肘が伸び、前腕が伸ばされる。
この動きの続きで、右手首がリリ-スされ、インパクトに向います。
右前腕の投げる動作、手首のリリ-スは、右側の重力・反力に加えて、左側上半身と下半身が連動した梃子・遠心力により、更に加速されていきます。

意識するのは、右腕/手首の脱力(リラックス)です。

 中心軸の第7頸椎から伸びる鎖骨・右肩口は、肩甲骨が下がることで右腋が縮み、この右上半身の動きで右肘も下がります。
左上半身の伸展する動きで左脚旋回軸が完成します。

 左旋回軸の完成で、インパクトへ向かう右肘が伸展され、肘の先にある手首も伸展されるんです。インパクトのスピ-ド・アップは、右腕・手首のリラックスがキィポイントです。リラックスできれば自然な動きに、手首は、自然にリリ-スされます。

左膝の伸展により(左脚が伸ばされ)、左の壁が確立し、右足踵の重力・反力と右腕・肘の伸展に伴う遠心力と、頭を梃子に使うスィングで、さらにヘッドスピ-ドが加速されていきます

お待たせしました!

 「目で覚えるオ-スチン法」ご覧ください!


更にもう一点、動画の中でも説明しましたが、

ダゥンスィングへの切り返しで左肩の捩じれを緩めない、出来るだけ捩じれた状態を保つ、これがとても重要です

ダゥンスィングへの切り返しでは、下半身(左脚)の動きで骨盤(腰)は(左回りに)緩んでいきますが、骨盤の左への動きと同時に(一緒に)、左肩の捩じれを緩めないことがとても大事です。左肩を出来るだけ緩めないことに加えて、左肩口と左腕上腕の接触を保つことが、ショットの正確性を保ち、飛距離を伸ばすことにつながります。
もし、肩の捩じれを緩めてしまうと、想定した飛距離を得ることができないばかりか、想定した球筋も期待できません

 更に、左肩口と二の腕の接触を保つことも、とても重要です。この点は、3/8ショットでも説明しましたが、左二の腕に、トレーニング・チュ-ブを装着して、左腕と胸郭の連動する動きを覚える、自然な動きになるまでチュ-ブを装着することが上達の近道です。

左肩口と二の腕の接触を保つことは、ショットの飛距離と正確性を伸ばすキィ・ポイト、とても重要です。

マイク・ダナウェイのスィング動画

参考情報:タイガ-の重力・反力

参考情報 

 友人のN氏から、久しぶりに70台のスコアだったとの報告と共に、いまだにトロンボ-ン操作がわからないとの連絡が?

ダン・ショ-ガ-師匠が命名したトロンボーン操作とは、

  トロンボ-ン奏者の右腕・肘の動きをスィング・イメ-ジに重ねているんです!

トロンボ-ン奏者が、肘をたたんでトロンボ-ンを手元に引き寄せる動きをバックスィングに、

腕・肘を伸展させて、トロンボ-ンを前に押しだす動きを、ダゥンスィングに、譬えているんです。
トロンボ-ン奏者の右腕の動きは、オースチン法のインパクト・ゾ―ンの右腕の動きに合致する、理解を促進するための譬え・イメ-ジだと説明しているんです!

手元に引き寄せるトロンボ-ン操作は、バックスィングの動きに相当することは理解できますが、前に押し出すトロンボーン操作は、当初から疑問に思っていました。

オ-スチン法のインパクト—-クラブを抛る・投げる—-感覚は、右側の肩甲骨・体幹筋・股関節・膝の動きに同調しながら、右肘を伸ばし、水切り石を投げるイメ-ジです。
オ-スチン法は、腕力で飛距離を稼ぐスィング理論ではありません、(トロンボ-ン奏者の右腕・肘の動きは)インパクトの投げるイメ-ジと重ならないんです。

肘を伸展して手前に押し出すトロンボ-ン操作は、2/8及び3/8のダゥンスィングのイメ-ジです。

現在の結論は、手元に引き寄せるトロンボ-ン操作はさておいて、前に押し出す操作については、子供時代に競争した遊び(水切り石投げ)に譬えた方が、より分かり易い、理解が得られると思っています。

 

なお、オースチンの愛弟子ダナウェ-は、バイロン・ネルソンのイメ-ジで、スィングすれば良い、自然であると説明しています。
動画の冒頭に紹介されている「トレビュシェ」は、15世紀頃に開発された、梃子の原理を使う大型の投石機です。
ダナウェ-は、トレビュシェを模倣したゴルフの試打機「バイロン・ネルソン」のイメ-ジで、スィングすれば良い、自然である、と説明しています。

ダナウェイが説明するバックスィングは、右手首の背屈(右手甲側へ45度)から開始しています。

大河の流れのように、自然なバックスィングです!

参考情報 実践的な練習で古武術の膝抜きを体得する方法

オ-スチン法の腕の使い方・動きを覚えるには、トレ-ニング・チュ-ブがお勧めです。

バックスィングの開始から右腕が伸びるインパクト後迄、スィング軌道を決めて、先導するのは右腕です。
右腕がスィング軌道をリ-ドしている間、左腕は胸郭に連動する・つかず離れずの関係です。
この胸郭と両腕の一体化した、つかず離れずの関係が、オ-スチン法のショットの正確性を担保しています。

初めての装着に際してのお勧めは、両腕の肘(10センチ肘上でもOK)です。
スム-ズに、自然にスィングできるようになったら、徐々に装着位置を肩口に近づけていきます。
肩口近くに装着した状態で、自然にスィングできるようになったら、右腕をチュ-ブから外し、左腕のみの単独装着で続けましょう。
左腕のトレ-ニング・チュ-ブ着用で、胸郭と左腕の一体化した動きが、ショットの正確性を担保していると納得できるようになります。

トレ-ニング・チュ-ブ装着の更なる利点は、スィング中の両腕の動きが、自然に・自動的に覚えられることです。
両腕の主な動きは、
①バックスィング開始時のフォワ-ド・プレス
②右腕が主導するバックスィング
③切り返しの右上半身と右腕の一体化した動き
④インパクト・ゾ―ンの、両手首の自然なリリ-ス・投げる感覚
⑤胸郭と連動する両腕の動き
⑥飛距離を伸ばすのは腕力ではないこと

等々、オースチン法のスィング理解が進みます! 上達への近道になります。
 飛ばすのは腕力だ、と思われている方には、是非お試し頂きたいです !

 

両肘を身体に密着(ベン・ホ-ガンの練習法)