オースチンの愛弟子 マイク・ダナウェイ
オースチンを尋ねてきたのは1980年前後、
当時の練習場バーバンクに、フォルクスワーゲンの古い年式のカブトムシを横付けして、こう言うんだ。
ドラコン世界大会のチャンピオンになりたいので、私にゴルフを教えてほしい。
私は、勿論教えてあげるが、授業料は高いぞと答え、手持ち金はいくらあると尋ねると、ダナウェイは、コーヒー一杯買う小銭もないと答え、ドラコン・チャンピオンになるために、あなたに教わりたいと頼むんだ。
事情を聴いているうちに、ダナウェイがはるばるアーカンサスから、2,500キロメートル車を運転して私に会いに来たことや、膝の断裂で再起不能となり、フットボールの奨学金も失ったこと等を知る。
取りあえず、君のスィングだけは見てあげようと言って、練習場のスペースを4つに区切り、右端から左端へ、それぞれのスペースの中にボールを打ってみるように言ったんだ。
ところが、彼はまさに野生そのもの、力はあるが、思うようにコントロールできないんだ。
それでも可能性を感じて、私の友人に、ダナウェイのために融資を頼んだところ、1万8千ドルのローンを組んでくれたものさ。
ダナウェイには、毎日、つきっきりで指導したよ。
大笑いしながら、なぜダナウェイは、私の悪口に堪えられなかったのだろう?
トップの手首の使い方では、良く口論したもんだと、腹を縒り、大笑いした。
半年もたたないうちに、ダナウェイは、全米ドラコン・チャンピオンのタイトルを取り、その賞金でローンは全額返済。
1990年には、日本で開催された世界ドラコン大会でも優勝した。
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