マイク・オースチンの初めてのゴルフレッスンは、6歳のころ
ゴルフ場の会員になっていた父親の勧めで、所属プロのキャラハンに教わることになった。
当日はあいにくの雨、コースは閉まっていた。
キャラハンは、マイク少年を厄介払いするように、いきなりクラブを一本差し出し、
「この7番アイアインを持って、あの土手まで行きなさい」と言いながら、クラブハウスの近くの切り立った泥の壁を指さした。
歩き出すマイクにむかって、キャラハンは身を乗り出し、
「ただし、ここへ帰ってきたときに少しでも袖に泥がついてたら、ケツを蹴り上げるぞ」、と一喝する。
ずっと後になって、一番役に立ったのはこの練習だったと知る。
ヒッティング・エリアでは、投げる動作によってヘッドを走らせることを学んだからだ。
袖を泥で汚さないためには、ヘッドスピードもさることながら、インパクトでヘッドが手より前に行ってなければならない。
ヘッドの走りを学んだことが、飛ばす能力の基礎になった、とオースチンは言う。
遠くへ飛ばそうと思ったら、クラブヘッドを前方へ投げつけなくてはいけないんだ。それが飛ばすコツだ。
(In search of the greatest golf swingより抜粋)
この感覚は、同感です、良く理解できます。
練習の醍醐味は、バンカ-からの練習です。
自分も、アイアンの練習は8番アイアン、150ヤ-ドのピンに向けてショットを磨いていました。
バンカ-からのショットがマスタ-出来るようになること、右足踵重心とヘッドを投げる感覚が身につきます。
スコアの計算が出来るようになると共に、アイアンの精度が上昇、スコア・アップには最適な練習だと思っています。
この練習で、2000年クラブ・チャンピオンになりました。
(マニラ・サウスウッドC.C.)